2019年8月19日
全国小規模保育協議会は、昨年度より「東京都保育士等キャリアアップ研修」の事業者として、さまざまな分野の研修を実施しています。
2019年7月、8月に「マネジメント分野」の研修を行った様子をご報告します。
全日程、大阪教育大学准教授 小崎恭弘先生にご登壇いただき、保育におけるマネジメントについてお話しいただきました。「NHKすくすく子育て」や新聞・雑誌等での連載で、小崎先生のことをご存じの方も多いかもしれません。
講師プロフィール
小崎恭弘(こざきやすひろ)
大阪教育大学 准教授 / 東京大学発達保育実践政策学センター研究員 / NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問 1990年聖和大学教育学部卒業。97年武庫川女子大学大学院臨床教育学研究科終了。09年関西学院大学大学院人間福祉研究科後期博士課程満期退学。91年西宮市市役所初の男性保母として採用、西宮市授産所「名神あけぼの園」に配属。96年佛教大学通信教育部非常勤講師。02年聖和大学教育学部非常勤講師。03年西宮市役所退職、神戸常盤短期大学専任講師。甲南女子大学・大阪人間科学大学、武庫川女子大学、関西学院大学非常勤講師などを務める。
研修日程マネジメント①:2019年7月7日(日)、7月21日(日)
マネジメント②:2019年8月10日(土)、8月21日(日)
※①②とも、同一の内容です。
カリキュラム
1.キャリアパス研修と保育を取り巻く状況
2.保育組織とマネジメントの意義
3.保育組織におけるコミュニケーションのあり方
4.保育所におけるリーダーシップについて
5.マネジメントと保育の質的向上
6.保育所における目標と設定
7.保育所の人材育成
8.働きやすい職場と業務改善
1日7.5時間を2日間という長時間にわたる研修でしたが、小崎先生の、笑いも混じえた和やかな進行に、受講者のみなさんが熱心に聞き入っている姿が大変印象的でした。実際の保育現場を熟知していらっしゃる小崎先生ならではの、豊富な事例紹介の他、カリキュラムには、グループワークも多く取り入れられており、「園内研修でも取り入れられそう」と大変好評でした。2日目には、ワークの時間だけでなく、休憩時間や終了後に、参加者同士で和やかに語り合う姿も見られました。
保育業界では、「マネジメント」の考え方はまだ新しく、なじみのない方も多いかもしれません。”鳥の目 虫の目 魚の目”とよく言われますが、小崎先生の講義は、保育の「マネジメント」という考え方を、広い視野で、具体的な保育現場の事例とともに、現在の保育の潮流を踏まえて長い視点で伝えてくださる内容で、初めて聞く人にとっても理解しやすかったのではないかと感じます。ミドルリーダーの職員のみなさんにとって、この研修がより良い保育のヒントになれば大変嬉しく思います
参加者の感想より
・「マネジメント」というと抵抗感がある保育者は多いと思うが、それをとても身近に感じられ、1日が7.5時間とは感じられないほどに楽しく学ぶことができた。
・保育士の仕事のあり方、仲間としての意識向上や人間としてのあり方を考えられた。
・管理者になる人は必ず受けてほしいと感じました。
・職場での業務改善を見直し、園長とともに働きやすい職場づくりを進めていきたい。
・今後について具体的にお話しいただいたので、園に持ち帰って実践につなげたいです。
小規模保育協議会のキャリアアップ研修は、少人数での開催のため、しっかりと学べる点に高い評価をいただいています。他にもさまざまな研修コンテンツをご用意しておりますので、受講をご検討中の方はぜひお早めにお申し込みください。
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