小規模保育とは small-scale childcare

地域における多様な保育ニーズにきめ細かく対応する質が確保された保育を提供し、子どもの成長を支援するために、0-2歳児までの子どもを、認可保育所(原則20名以上)より少ない、定員が6人以上19人以下の少人数で運営しています。

2015年度より、子どもの保育、子育て支援を総合的に進める新しい仕組みの一環として「子ども・子育て支援法」が施行されました。その中で小規模保育施設は「小規模認可保育所」となり国の認可事業として位置づけられました。

2022年10月時点で全国の小規模認可保育所は5,895施設となりました。

小規模保育の特徴

● 家庭環境に近い環境の中で、愛着関係を大事にする。

● 少人数を対象に、きめ細やかな保育。

● 一人ひとりの子どもの生活リズムを尊重。

● 保護者の子育てに伴走し、悩みを抱えている子どもや保護者に寄り添う。

● 地域の様々なニーズに合わせた多様な保育を展開。医療的ケア児を積極的に受け入れる園もあります。

保育士養成校のみなさまへ

近年、社会構造の変化やコロナ禍を経て、保護者の働き方が大きく変化してきました。それに呼応する形で保育所の利用方法や施設類型は多様化しています。
保育形態の多様化にともない、保育士の働き方もさまざまに変化している 一方で、就職を控えた保育学生にとっては、依然として幼稚園・認可保育所の印象が強く、小規模保育を始めとした地域型保育事業は、まだまだ認知度が低い可能性がございます。
また、幼稚園・認可保育所と比べると、小規模認可保育所の情報が少ないため、資格取得後に小規模保育を志す学生にとっては、自分に合った施設選びが大変難しいという声もいただいています。

私たちは、全国各地でそれぞれに想いをもって小規模認可保育所を運営しています。保育理念や保育方針、働く環境、保育士のキャリアアップや研修体系など、事業者ごとに特色がございますが、少人数の温かさを重視し一人一人に手厚いきめ細やかな保育を提供する姿勢、また地域おやこ園として、すべての子どもたちを受け入れていく姿勢は共通しています。
保育士養成校の教諭、進路指導担当者の皆様には、ぜひ小規模保育の魅力を理解して頂き、学生の就職選択肢を増やしていただければ幸いです。

NPO法人全国小規模保育協議会 理事長 中陳 亮太

保育士養成校のみなさま向けに、正会員施設一覧を作成しています。
こちらからPDFファイルをダウンロードいただけます。
ぜひご利用ください。