こんにちは。横浜チャプターの新原(しんばる)です。
横浜チャプターでは、このコロナ禍において、
小規模保育事業での保育、利用者の状況、また小規模保育事業が直面する課題など
実態を把握するために横浜市内の小規模保育事業に対しアンケートを実施しました。
他園の状況が気になるテーマだったこともあり、全体の6割近い園から回答を頂きました。(115/200園)
アンケートから見えてきた状況としては、
登園自粛期間に長時間の子どもとの過ごし方に困っている保護者が多かったことや、
保育士が軽い体調不良でも休ませなければならないため職員配置に困っている園が多かったことが分かりました。
また、コロナの影響による退園が2割を超える園で起きており、
認可保育所と比べ小規模保育事業は、より不安定な働き方の保護者が多い
という状況も見えてきました。
この結果をもとに、横浜市の子ども子育て支援制度がより良くなるよう
制度提案も行なっています。
回答:115園(57%)
※の項目は、複数回答可・上位項目のみ記載
1.緊急事態宣言発令時と現在の利用状況の変化について
1)利用率実績【1日の平均利用人数÷定員】(注)土曜日除く
2)利用自粛の市の通知が出された際、どのように対応されましたか?※
・市の通知は参考程度で各家庭の保育必要度による対応:78
・市の通知記載の職業要件に当てはまる家庭のみ預り:30
・原則休園:0
3)コロナの影響による預り状況の変化について※
・登園自粛要請解除後も利用日数・時間の変更があった:58
・変化なし:43
・契約者・予定者の退園があった:25
上記3)で退園ありの場合の人数
・1名:16
・2名:8
・3名:1
上記3)で退園ありの場合の理由※
・新型コロナウイルスへの感染を懸念し、自宅で保育するため:11(育休延長、就職延期を含む)
・保護者の離職・退職のため:5
2.保護者対応
1)保護者の働き方の変化はありましたか?※
・在宅勤務の保護者が増えた:90
・変化なし:20
・離職した保護者がいる:15
2)気になったこと・受けた相談の内容※
・職業要件に該当しないが保育必要、在宅勤務だけど預けたい:92
・長期間、長時間の子どもとの過ごし方が分からない:31
・職が見つからない不安・職を失う不安を感じている:28
3)保護者へのサポートは、今後、何が重要だと思いますか?※
・孤育て家庭が増えると想定されるため、園が相談相手となったり、
地域の子育て仲間とのつながりを作る場を提供する体制の強化:67
・子どもの育ちや生活に関わる不安:56
・求職期間の延長:41
3.園として利用自粛期間に取り組んだことはありますか? ※
・手紙・園便りなどを頻繁に発信した:89
・電話による個人面談:50
・内部研修に力を入れた:43
4.感染予防対策について
1) 感染予防対策として取り組んでいることを以下の中から選んでください。(衛生対応)※
手指消毒の強化:114
検温の強化:113
玩具、環境の消毒回数増:110
2) 感染予防対策として取り組んでいることを以下の中から選んでください。(運営での対応)※
・行事やプールの中止、縮小:97
・入口(玄関)外での受け入れ、送り出し:87
・午睡時のソーシャルディスタンス(布団の間隔をあける):74
5.園運営で困った(ている)ことは何ですか?※
・登園自粛ルールなどを保護者に理解してもらうのが困難だった:54
・感染予防対策における経費の増加:38
・特別有給休暇など職員の待遇:34
6.その他の課題や横浜市に求める対応などについて
1)判断に悩んだり、直面した課題があれば教えてください。(自由記述式)※
・感染予防対策:18
・保育士の労働環境・体調:7
・保育内容・保育体制:7
・情報提供の在り方:4
・感染(濃厚接触)判明時の開所の判断等:3
2)第2波、第3波に向けて横浜市として対応してほしいことや、
その他ご意見があればお書きください。(自由記述式)※
・保護者に対する市からの情報発信:24
・家庭保育・総合窓口・バックアップ:12
・感染予防のための環境・備品の支援:8
・保育園運営(開所、閉所、開所時間、施設、職員配置):7
・職員の処遇改善~手当等:6
・緊急時の柔軟な人員配置対応を可能に:4
・保育園等での感染発生事案に関する情報提供:4
・保育者のPCR検査の実施:3
・保育料減免:3
・保育園での感染発生→閉所となった場合の、緊急受け入れ園:1
・保護者の相談窓口の設置:1