この度、全国小規模保育協議会は、団体のミッションを一部変更いたしました。
ポスト待機児童時代を迎え、保育事業者には、地域の子育て支援施設として機能、役割を拡充しながら、それぞれの特色や強みを活かした新たなモデルを構築していくことが求められています。今まで「待機児童問題解決の切り札」という文脈で語られることが多かった、小規模保育事業も例外ではなく、今まさに大きな転換期を迎えています。
私たち全国小規模保育協議会は、より近くで親子に伴走してきた我々だからこそ、いち早く課題に気付き、さまざまな挑戦を行い、あたらしい保育のあり方を提示することができるのではないかと考えています。保育園は、親子にとって重要な地域資源であり、大きなセーフティーネットとなりえます。保育園は、「主に共働き家庭のためだけの保育園」から「全ての子どもたちのための保育園」へ転換してゆくべきです。
「地域おやこ園」は、地域と連携し様々な機能を備えた、あたらしい保育園のあり方を表現したことばです。保育園はより一層多機能化し、自園の子だけでなく地域の全ての子ども達に開かれた存在に、また限られた子どもだけでなく誰ひとり取り残さないように、あり方を見直していく必要があります。さらには、自らコミュニティを生み出す装置になり、ネットワークを形成するハブになっていくことが重要です。
今年度、全国小規模保育協議会は、この「地域おやこ園」の考え方を推進していくため、保育にまつわる制度や新しい時代の保育のあり方についての議論を活発化させていくことを目指して、活動を行ってまいります。実践事例やノウハウを共有しあい、より広い視野で議論を行っていける組織であるために、この度第10回総会決議により、ミッションを一部変更いたしました。
<旧ミッション>
1.日本において、 新しい保育の広がりを牽引する
2.全国の小規模保育の質を高め、課題に直面する親子に寄り添える小規模保育を実現する
3.小規模保育 に関わる人々が隔てなく繋がり、助けあうコミュニティを創造する
4.現場から得た知識と洞察に基づき、課題を生み出す、人々の意識や制度を変えていく
<新ミッション>
1.日本において、地域おやこ園 の広がりを牽引する
2.全国の小規模保育の質を高め、課題に直面する親子に寄り添える小規模保育を実現する
3.おやこ支援に関わる人々が隔てなく繋がり、助けあうコミュニティを創造する
4.地域おやこ園を実践し、現場から得た知識と洞察に基づき、課題を生み出す、人々の意識や制度を変えていく
引き続き、全国小規模保育協議会の活動を応援いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。会員のみなさま、親子の笑顔のために、新たな時代の保育園を共に創っていきましょう。