2014年12月15日
全国小規模保育協議会で初めて企画する施設見学会・・・
11月28日に開催したこの「保育園巡り」、小規模保育園をぜひこの目で見たい!と北は北海道から南は大阪まで総勢18名の方が参加して下さいました。
(定員がありましたので、お申し込みされても参加できなかった方、申し訳ありませんでした!)
バスを貸し切り4法人6園を一日かけて廻りましたので、各施設をじっくり観察、互いに比較できたのではないでしょうか。
一園目はNPO法人フローレンスが運営する「おうち保育園 ごたんだ」(東京都品川区)。
マンション(UR)を使った都会の真ん中にある保育園です。
参加者からの多岐にわたる質問に施設長が丁寧に答え、運営中の方も開園をこれから控える方も大いに参考になるようでした。
子どもたちは散歩中でもあり室内は撮影自由、手本にしたい収納の工夫やコーナーの使い方など参加者の多くがカメラに収めていました。
二園目はNPO法人WooMoo(うーも)が運営する「ぽかぽか保育園」(横浜市南区)。
商用施設(米屋だった物件)を改装した、助産院が母体の保育園です。
母乳育児での社会復帰を積極的に支援しています。ちょうど、給食が終わって午睡までのまったりした時間の訪問でした。
お昼には、参加者の交流時間をたっぷりとりました。
まず全員で自己紹介、その後は助産院の身体に優しい食事をみんなで頂きながらおしゃべりタイム・・・☆
助産院のメニューは、乳製品と卵を使っていないながら種類豊富でとってもおいしいんです!
バイキング形式でこれは美味しい~!とみんなでワイワイしながら、初対面の参加者同士でも会話が弾み、賑やかなひとときとなりました。
メニューの中では板麩のチンジャオロースがダントツで人気でした!!
有機野菜たっぷり、乳製品と卵を使わないNPO法人WooMooの食事
お腹いっぱいになった後は、当議会理事であり、みやした助産院・院長でもある宮下から話を聞きました。
助産院という現場から始まった保育園の成り立ち、助産師と保育士の協働や子育て支援といった内容に、男性の参加者からも「とても勉強になった」「産後支援や母乳育児について考えるよいきっかけとなった」とコメントいただきました。
その後、午後のプログラムである三・四園目に出発!
NPO法人さくらんぼが運営する「ネストぽぽ」・「てぃんく2@ねすと」(横浜市瀬谷区)では理事の伊藤が保育室や昼寝中の子どもの様子を見せつつ、それぞれの施設の成り立ちや運営を説明。
「てぃんく2@ねすと」ではマンションの2世帯のベランダ部分をウッドデッキでつなげ広さを確保という工夫も見せてくれました。
NPO法人さくらんぼ「てぃんく2@ねすと」にて
五・六園目は、NPO法人ピッピ親子サポートネットが運営する「大場りとるピッピ」「りとるピッピ」(横浜市青葉区)へ。
「大場りとるピッピ」は、デイサービスさくら(介護保険事業)と共に一軒家の中で併設されています。木のにおいがいっぱいの素敵な一軒家で、真ん中の部屋には大きなテーブルもあり、そこでは「サロン&まちの台所」のプログラムが運営されることもあります。
六園目は同じ運営母体の「りとるピッピ」。
こちらでは、マンションの2世帯を壁の工事でつなげています。ここでは保育面積や建築用途についての質問が多く出ました。
「りとるピッピ」では理事が勢揃いして質問へ回答
最後に一日の振り返りティータイムも設けられました。
WooMoo提供の手づくり米ぬかクッキーとお茶を頂きながら、宮下理事・伊藤理事・友澤理事を交えて質問タイム・・・物件の問題、保育士確保、行政とのやりとりについてなど、積極的に質問の手が挙がっていました。
今回初めての企画である保育園巡り・・・参加された皆さんいかがでしたでしょうか?
NPO法人運営の小規模保育園とひとことで言っても様々で、それぞれの特長をリアルに見ることができるよい機会だったのではないでしょうか。
今回、平日開催のため参加できなかった方もいらっしゃいましたが、大好評でしたので次年度もこの保育園巡りを開催したいと思っています。
ご参加の皆さま、ありがとうございました!!
今後もみなでよりよい小規模保育園を創っていきましょう!!
<参加者のアンケートよりコメントを抜粋>
・他の施設を見る機会がないので、保育室内の様子や設備を見れたことが良かった
・多様な小規模の施設が見学できた
・率直な質疑応答が出来、隠すことなく見学出来たから
・自分の園を見直すことが出来た
・地域の必要に応えて様々な活動をされていることをHPなどで知っていたが、実際に見ることで初めて理解でき、「見る」ことの大切さを感じた。今後に活かせればと思う。